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もうすぐ卒園~小学校入学前に保護者が不安に思うことを先生が解決!(その2)

もうすぐ卒園~小学校入学前に保護者が不安に思うことを先生が解決!(その2)

もうすぐ卒園 小学校入学前に不安に思うこと(その1)では不安①「勉強についていけるかな」不安②「生活リズムの変化に対応できるかな」不安③「ひらがな・カタカナは書けるようになっていたほうが良い?簡単な計算は出来ないとダメ?」の3つに関してお話してきました。

今回の、もうすぐ卒園 小学校入学前に保護者が不安に思うこと(その2)では不安④「新しいお友だちと仲良くできるかな」不安⑤「安全に登下校できるかな」不安⑥「給食当番や給食を残さず全部食べたりできるかな」の3つの不安に関してお話したいと思います。お家の方の参考になれば幸いです。

不安④~新しいお友だちと仲良くできるかな

ほとんどの子どもが自分の住んでいるお家の近くの小学校に入学し、今までの保育園のお友だちと離れ離れになってしまったり、保育園で仲良しだったお友だちも同じ小学校に入学はするけれど、他の保育園、幼稚園からの子どもが入学することによって、新しい出会いを経験することと思います。

中にはたまたま保育園の時に仲良しだったお友だちと同じクラスになり、人間関係の急激な変化にとまどうことなく小学校での生活に馴染んでいける子どももいますが、同じ保育園出身のお友だちが少なかったり、1人だけの入学だったりする場合、新たに人間関係がスタートすることになりますので、子どもにとっては不安と緊張の連続になることが予想されます。

子どもが入学した小学校に、同じ保育園出身のお友だちが少ない場合、保育園でのクラスの雰囲気があるように、小学校にもクラスの雰囲気というものがあると思いますので、やはり最初は今まで過ごしてきた環境との雰囲気の違いにとまどうことが多いかもしれません。

ここで、社交的な子どもであれば、新しい環境やお友だちに興味を持ち、自ら進んで関わりを持とうとするかと思いますが、あまり社交的な性格ではなく、おとなしい性格の子どもだと、その雰囲気に委縮してしまうこともあるかと思います。

また、同じ保育園のお友だちがクラスにいたとしても、今まで出会ったことのないような個性をもったお友だちに驚いて、一時的に学校に通うことを嫌がることもあるかもしれません。

いずれにせよ、やはり少し神経質だったり、不安になりやすい子どもですとそのようなことがあるかも知れませんので、お家の人が事前に担任の先生に相談したり、子どもにも不安な時は先生に相談しても良いということを伝えておきましょう。

小学校は教科の勉強をする場であると同時に、人としても色々なことを学ぶ場でもありますので、遠慮せずに担任の先生に伝えた方が良いと思います。また、保育園のうちにそういった相談を担任保育士にしておくと、小学校の先生との話し合いの場で伝えてくれることもありますよ。

また、新しいお友だちと仲良くなるきっかけとして大切なことを、入学する前の子どもと一緒に話し合っておくことも大切です。仲良くなるために大切なこと、それは「コミュニケーションの方法」でしょう。

例えば、朝、教室に入ったらクラスのお友だちに「おはよう」と声をかけること。困っているお友だちには「どうしたの?」と心配して声をかけてあげること。わからないと思ったら、勇気を出して聞いてみること。同じ経験を通して、「楽しいね」などと気持ちを分かち合うことなどです。

このことは全て、保育園の時に経験していることですので、勇気を持って新しいお友だちにもしてみることが、仲良くなるきっかけになるということを教えてあげて欲しいと思います。

またもしも、お友だちと上手くやる自信を失くしている様子があるなら、保育園の時に仲良しだったお友だちと遊ぶ機会を持つと、「仲良くあそべる」という自信を取り戻せるきっかけにもなるかもしれません。

もしかすると学校で上手くいかないこともあるかもしれませんが、お家で学校での色々な話を聞き、お友だちと仲良くなるにはどうしたらいいのかなどを子どもと話し合い、人間関係も充実し、楽しんで子どもが学校に通えるようにサポートしてあげましょう。

不安⑤~安全に登下校できるかな

保育園の時は登降園の際は必ずお家のひとが一緒、もしくはバス通園でしたので、安全についてや歩く距離の長さについての心配や不安はほとんどなかったのではないでしょうか。

小学校に入学すると、ほとんどの学校が1人で、もしくはお友だちと一緒に登下校したり、中には朝だけ班で登校する形になると思います。家から小学校までが近い場合はあまり不安はないかと思いますが、ある程度距離がある場合は不安や心配もありますよね。

班で登校する場合は、初めの頃は同じ班の高学年の子どもが朝、家まで迎えに来てくれたり、皆で集まって並んで登校するのでそこまで心配はないかと思います。でも、もしかすると学校によっては班での登校は行っていないところもあるかもしれません。

そういった場合、やはり1人での登校よりも、近くに住んでいるお友だちや上級生の子どもと一緒に登園する方が、何かと心配はないかと思います。事前にそのように計画しておきましょう。

また、小学校での生活が始まる前に、お家の人と一緒に、登下校に使う道を歩いてみるということをおすすめします。子どもにとっても事前に知っておく方が安心感を持てますし、親にとっても、だいたいかかる時間、危険な場所、子どもが道草をくいそうな場所を把握できるからです。

そのようなことを把握しておくことによって、帰りが遅い時には家から学校への道のりに従って様子を見に行くこともできますし、子どもと歩きながら、危険な場所や通ってはいけない道などを話して聞かせることも出来ます。

また、不審者対策もしておきましょう。知らない人に声をかけられてもついていかない。怖い人が追いかけてきたら、お店や大人がいそうなお家に助けを求めるなどです。どこの保育園でも不審者対策を行っていますので、それを参考にすると良いでしょう。

例をあげておきますと、「いかのおすし」という言葉を使って、以上のことを子どもたちと約束する方法があります。いか➡ついていかない の➡のらない お➡おおごえをだす す➡すぐにげる し➡しらせる です。もし良ければ参考にしてみて下さい。

下校時も登校時と同様、家、学童保育の施設までの道は絶対に1人では歩かせないように子どもと約束しましょう。朝に比べて夕方の方が日が暮れて、辺りが見えづらかったり、不審者が現れる確率も高いです。

このようないくつかの事に配慮し、子どもが毎日安全に登下校できるようにしてあげると良いと思います。また、歩くのが苦手・・・という子どもの場合は、車で登校などをして甘やかせずに、子どもの体力づくりの為にもお休みの日には散歩をしたり、体を動かす習慣をつけるようにしましょうね。

不安⑥~「給食当番や給食を残さず全部食べたりできるかな」

やはり、子どもの偏食や少食についての不安は根強いです。保育園でもこの不安や心配ごとは多いのですが、小学校に比べると、子どもの状態に合わせて量を調節したり、食事の時間も余裕を持ってあげられたりするのが保育園です。

しかし、小学校に入ると保育園の時は保育士が行っていた配膳を給食当番さんが行いますのでなかなか量を調節するのも難しくなるでしょうし、給食の時間も時間割の中で決められていて、保育園よりも短く、苦手なものを時間をかけて食べることも出来ないでしょう。

そしてこの給食当番が行う配膳。これは保育園の時になかなか経験していないのではないかと思います。特に心配なのは、熱々の汁物ですよね。1年生にとっては至難の業だと思います。ですのでできれば保育園の間から、まずはお家でのお手伝いの中に入れてあげると良いと思います。

保育園でもさせてあげられたらとは思いますが、子どもの数が多く、時間もないですし、なにより安全面と衛生面を考えるとなかなか取り入れるのが難しいです。ですのでお家で家族と一緒にやってみて下さい。

次に偏食・少食についてですが、これはもう小学校に入学したら、何とか1人で乗り越えなければならない問題になると思います。「苦手なものでも食べられるようになること」これはお家でも励ましながら、保育園のうちに教え込んでいきましょう。

また、励ますと同時に、子どもに食べられるようになる工夫などを教えてあげることも良いと思います。例えば、苦手なものと好きなものを口の中で混ぜて食べる。苦手なものを食べた後は必ずお汁を飲む。などです。

そして「なぜ、苦手なものでも食べなければいけないのか」ということを、子ども向けのわかりやすい本を探して一緒に読み、栄養素の面から学習して納得させてあげることも良いと思います。

この項目では「給食」をテーマに取り上げて、「苦手なものでも食べられるようになること」について考えていますが、これはこれから始まる小学校生活、そしてさらに大きくなってからも必要になってくるある力を育てることにも繋がっていきます。

その力とは、「困難な事にも立ち向かい、乗り越えようとする力」のことなんですね。この力は自分の苦手なことを克服出来ていく度についていくものです。ですので大人は子どもの力を信じて、苦手なことを克服していく経験を沢山できるように、励まし、サポートしてあげて欲しいと思います。

まとめ

それでは最後にまとめとして、④~⑥の不安について、各項目のチェックポイントを整理したいと思います。

不安④新しいお友だちと仲良くできるかな

  • 子どもの性格や状況により、不安な場合は担任の先生に相談する。
  • 仲良くなるために必要なことを、子どもと話し合っておく。
  • お家で毎日小学校での様子を聞き、勇気づける。

不安⑤安全に登下校できるかな

  • 登下校は絶対に1人でさせないようにする。
  • 入学前に、お家の人と一緒に登下校に使う道を歩いてみる。
  • 不審者対策をする。

不安⑥「給食当番や給食を残さず全部食べたりできるかな」

  • お家で配膳のお手伝いをさせる。
  • 苦手なものの食べ方の工夫や、必要性を教える。
  • 苦手なことを克服していく経験をさせ、乗り越える力がつくようにする。

以上、もうすぐ卒園 小学校入学前に保護者が不安に思うこと(その2)でした。実際のところ、小学校に入学してみないとわからないところもあるかと思いますが、入学する前から出来ることも沢山あると思います。

子どもたちも、小学校に入学することを楽しみにしている反面、口では上手く言えない不安なこともあると思いますが、親子で小学校に行ったら・・・ということを話し合ったり準備をしていくうちに自信もつき、さらに楽しみが増えるものだと思いますので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。

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