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春から始まる保育園生活!子どものためにしてあげたいこと(その2)持ち物やお家での練習について

春から始まる保育園生活!子どものためにしてあげたいこと(その2)持ち物やお家での練習について

前回の春から始まる保育園生活!子どものためにしてあげたいこと(その1)では、①服装や靴などについて②髪型や身だしなみについてをお話しました。続いては春から始まる保育園生活!子どものためにしてあげたいこと(その2)として、③持ち物についてからお話したいと思います。これを読んで皆さんの参考になるといいなと思います。

③持ち物について

毎日子どもが保育園に持っていかなければならないものは、子どもの年齢やクラス・それぞれの保育園により多少違ってくるかと思いますので、ここではだいたいどこの保育園でもお願いされていると思われる物について、しておいた方が良いと思うことを幅広くお話していきたいと思います。

名前

まずは、どの持ち物にも必ず必要なのが名前です。名前はだれが見てもわかるように、必ずフルネームをひらがなで書きましょう。そしてどの持ち物も裏に書くのではなくて、毎日着る洋服以外は、常に前や表になる方に書いておく方がどの年齢の子どもの場合でも良いです。

確かに、買ったばかりの新品の物に大きく子どもの名前を書くことに抵抗を感じる気持ちもわかります。少し大きくなって使う時も、こんな名前の書き方だと恥ずかしいのではないかと思う気持ちもわかりますが・・・でも、でもです!保育園での集団生活の中では、見えにくい名前のものは本当にどこかに行ってしまいやすいのです。

ですので、意を決して黒の油性マジックペン(マッキーなど)で誰がみてもすぐにわかるところにひらがなで名前を書いて下さい。そしてその名前が消えかかっていないか時々チェックをして、薄くなったら書き足しましょう。

布地のものについては、アイロンで熱するとくっつく名前シールや、白い布に名前を書いて縫い付けても良いと思います。その場合も取れかかっていたら付け直してあげるようにして下さい。

そうすることで、他の子どもと持ち物を間違えてしまうことや物がどこかへ行ってしまうということもかなり減らすことができます。保育士からすると、名前が見えるところにしっかり、はっきり書いてあるというだけで、かなりありがたいです!

さらにもうひと工夫するとしたら、自分のものと分かる自分だけのシールやワッペンなどが名前の脇に貼ってあると、まだ字が読めない小さな子どもであっても「あ!これわたしの(ぼくの)!」とわかりやすいでしょう。

ちなみに布類の代表のおしぼりですが、汚れた口などを拭いて毎日洗濯機でゴシゴシ洗うからか、とても痛みが激しいです。ですので本当に躊躇なしに表に大きく名前を書いたほうが良いと思います。

歯ブラシと歯ブラシケース、コップ、おしぼりケースなどはプラスチック製のものが主ですので、油性ペンで名前を書いても消えやすいです。その場合、油性ペンで書いた上からセロハンテープを貼っておくと名前が消えませんので、ぜひやってみて下さい。

年齢にあった使いやすいものを!

そしてどの持ち物も見かけやキャラクターに惑わされず、子どもの年齢に合った、使いやすいものを選びましょう。例えばハンカチなどは、大き過ぎるとたたみづらいですし、ポケットに入らない可能性がありますよね?ですから大き過ぎず、水を吸いやすいタオル生地のものが使いやすかったりします。

お弁当箱なども、プラスチック製の脇でパッチンと留めるタイプの物より、アルミ製のものにゴムバンドを留める方が使いやすいですし、温かいご飯を入れてもフタがあかない心配もないでしょう。

そしておしぼりケースも大きく、「フタを開け閉めするタイプのもの」と「フタを手で力を入れて開け閉めするタイプのもの」があります。最初、コツを掴むまでは時間がかかるかもしれませんが、小さい子は力がないので「フタを開け閉めするタイプのもの」がおすすめです。

また、おしぼりケースの中に子どもが自分で入れることが出来るサイズのおしぼりを選んで入れてあげましょう。時々サイズが合わないおしぼりを持ってきて、入らなくてどうしたらいいか困っている子どもをみかけますので・・・。

④入園前にお家で練習しておくと良いことについて

この項目については各年齢ごとに内容がだいぶ変わってくるかと思いますので、入園年齢の多い0~3歳児さんに分けて順番にお話ししたいと思います。

0歳児

まずは0歳児さん。0歳児からの入園と言っても、月齢でだいぶ変わってくるかと思います。もしお家で母乳で育てていて、哺乳瓶を使って飲ませたことがない場合は今から哺乳瓶で母乳やミルクを飲む練習をしましょう。

ミルクを嫌がり母乳しか飲まない場合でも、今は冷凍母乳を保育園に持って行って、時間になったら解凍して飲ませてくれると思います。しかし、哺乳瓶を使えないとなると、ママが仕事の合間におっぱいを飲ませに保育園に来なければならなくなるかもしれません。それは大変ですよね。

少し月齢が上がってくると、哺乳瓶で飲まなくても代わりにマグマグで飲んだりストローで飲んだりすることが出来る子どももいますが、いずれにせよ初めは哺乳瓶で飲む練習をしておいた方が良いでしょう。

そしてだいたいの月齢や発達に合わせて、出来るようであればストローで飲み物を飲む練習をしたり、コップから飲む練習をしておくと良いと思います。離乳食を始めるころであれば離乳食を食べる練習もしておいた方が良いでしょう。
また、1歳になるとおやつなどで牛乳を飲む保育園もあると思いますので、1歳になっていたらお家でも牛乳を飲ませてみて下さい。

保育園の0歳児の離乳食では「食品摂取状況調査表」に保護者から食べたことのある食品にチェックを入れてもらって、アレルギーがないか確認したうえで保育園でも提供しています。ですので、保育園でも離乳食を食べる月齢になっていたらその月齢の項目にある食品を食べることが出来るように、お家でも食べられるものは食べてみておいた方が良いと思います。

1歳児

続いて1歳児さん。外を歩けるようになってしばらく経っている場合であれば、靴、靴下を脱ぐ・帽子を取る、被る・上着を脱ぐ、上着をフックにかけること、お家の中でもごみをゴミ箱に捨てるなどのごく簡単な身の回りのことをさせてみておくと良いと思います。

この頃になるとまだ上手くお話出来なくても、大人の話していることは十分聞き取ることが出来ます。保育園に入ると保育士さんからの色々な指示を受け取りながら生活することになりますので、今からお家でも自分で出来そうなことは「~ちゃん、上着を脱いでね」などと自分でするように声をかけてあげると良いと思います。

自分の名前もわかるようになっていると思いますから、名前を呼ばれて、はい!と返事をしててを挙げる練習をすることも良いと思います。保育園に入ると、毎日名前を呼ばれますからね。

2歳児

次に2歳児さん。1歳児さんに比べると出来ることが多くあるでしょう。ママに「~してね」と言われなくても自分でやろうとする子どもも多いと思います。そういう時はぜひやらせてあげて下さい。

靴下や靴、ズボンやパンツの着脱を練習しておくと、お散歩に出かける時やトイレトレーニングが始まってトイレに行くようになってもスムーズだと思います。上着は脱ぐことと着ることの他に、ボタンを留めることも自分で出来るように練習すると良いですね。(完璧に出来ないといけないわけではなく、自分でしようとしていればOKだと思います。)

そして言葉もだんだん増えて、お話も上手になっていますから「おはようございます」「さようなら」のあいさつや、自分の名前なども言えると良いですね。自分の持ち物についても少しずつ管理できるようになりますので、お家でも自分の場所を作ってお片付けをする練習をしてみても良いと思います。

この頃は何でも「自分で」やりたがる時期だと思いますので、保育園に行く練習だよ~と言ったりしながら、「自分専用の片付ける場所」などがあると楽しく身の回りの管理をするようになるかもしれませんよ。

食事に関しては、フォークやスプーンを持って自分で食べるようにしておきましょう。もちろん、食べにくい時は手伝ったりするのは良いですよ。そして、食べ終わった後は口の回りを自分で拭けるようにしておくと良いと思います。

3歳児

最後に3歳児さん。基本的なあいさつと自分の名前は言えるように練習してみて下さい。入園してしばらくは、恥ずかしくて言えないかもしれませんが、お家で練習しておくことで、慣れると保育園でも自然に言えるようになるでしょう。

上着や制服、園児服などの衣服の着脱を自分で出来るように練習したり、通園鞄の開け閉め(チャックやボタン)お弁当箱やおしぼりなどの使い方などもお家で練習しておくと良いと思います。自分の身の回りのことを自分で出来るように、頑張って練習しましょう。

また、トイレもなるべく1人でできるようにしておいた方が良いです。まだおむつが取れていない子どもも、出来る限りお家で練習して取れるようにしてみましょう。手の洗い方やハンカチのたたみ方、シャツをズボンの中に入れることなど、細かいところもお家の人と練習しておくと、保育園に入園してから子どものつまずきが少ないと思います。

まとめ

最後に、春から始まる保育園生活!子どものためにしてあげたいこと(その2)③持ち物について④入園前にお家で練習しておくと良いことについてのチェックポイントをせりしたいと思います。

■③持ち物について

  • 名前はわかりやすい場所に、必ずフルネームをひらがなで書きましょう。また、消えかかっていないか時々チェックして下さい。
  • 自分だけのシールやワッペンなどが名前の脇に貼ってあると子どもはわかりやすいです。
  • 子どもの年齢に合った、使いやすいものを選びましょう。

■④入園前にお家で練習しておくと良いことについて

  • 0歳児さんで必要な場合は、哺乳瓶で母乳やミルクを飲む練習をしましょう。
  • 保育園でも離乳食を食べる場合は、月齢に合わせてお家でも食べられるものは食べておいた方が良いです。
  • 1歳児さんは、ごく簡単な身の回りのことをさせてみておくと良いでしょう。
  • 2歳児さんは、自分でやろうとする気持ちを尊重して色々やらせてみると良いと思います。
  • 3歳児さんは、自分の身の回りのことを自分で出来るように、頑張って練習しましょう。

以上、春から始まる保育園生活!子どものためにしてあげたいこと(その2)でした。いかがでしたでしょうか?ハイメ手の保育園生活で、不安なことや心配なことは本当に多いですよね。この記事が少しでも、そんな皆さんのお役に立てたらいいなと思います。

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