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2か月~1歳3か月ごろの悩みごとTOP3!体の発達や体調、離乳食離れについて解説

2か月~1歳3か月ごろの悩みごとTOP3!体の発達や体調、離乳食離れについて解説

産まれたばかりの赤ちゃんの育て方について、「これでいいのかな?」「こんな時はどうすればいいの?」と不安や悩みは尽きないと思います。特に仕事の都合などでどうしても小さいころから保育園に赤ちゃんを預けなければならないお家のひとは、赤ちゃんと過ごす時間も少なく、不安や心配ごとが多いように思います。そんな皆さんの中で多い悩み事TOP3とその解決策について考えてみました。参考になれば幸いです。

悩みごと①体(運動機能)の発達が遅い気がする

生まれたときは寝てばかりいた子が、1年ほどたつと立ったり歩いたり・・・。子どもがみるみる成長していく姿に驚いたり喜んだりして、とても楽しい時期ですよね。でもそんな中、大きくなってくるにつれてどうしても同じくらいの月齢の子どもと自分の子どもの発育を比べたり、育児書に載っている発達の時期よりなんだか遅れている気がすると心配してしまうお家の人も多いです。

しかしながら子どもの発達は、その子がもともと持っている資質や特性、生育環境などの違いにより個人差がとても大きいものです。ですので、ゆっくりでもきちんと発達しているのであれば、少しくらい他の子に比べて発達が遅いような気がしても、「この子は少しゆっくりのんびり、マイペースの子なのね。」と思って大丈夫です。

どうしてあげたらよい?ママ・パパが出来ることは?

ただそうは言われても、やはり発達が遅いということはどうしても気になることではありますし、どうしたらいいのかな?と思いますよね。そこで、生まれ持った素質や特性はどうしても変えることは出来ないので、大人が子どもにいろいろな刺激を与えてあげるようなあそびをしてあげるといいと思います。

それぞれの発達状態に合ったあそびについてはまた後日紹介したいと思いますが、発達が遅いということは、次の発達段階に進むために必要な体を支える筋肉が育っていなかったり、その姿勢を保つために必要なバランス感覚が備わっていなかったり、色々な体の動きを経験していないためと考えられます。

ですので、大人の方から次に必要な体の動きを一緒に遊びながら経験させてあげることが発達の遅い子に対して出来ることといえます。その際、あまりしたことのない動きをさせると、子どもの方もびっくりして泣いてしまったり、嫌がったりすることもあるかと思います。

そしてまず最初は大人の体と子どもの体がくっついている状態で出来る遊びのほうが、子どもの不安感が少ないでしょう。つまり、スキンシップを取りながら遊ぶということです。そして、子どもの機嫌を見ながら時間を空けて何度か行ったり、上手になってきたら沢山褒めてあげると良いと思います。

なかなか出来ないからといって、大人の方が焦ると、その気持ちが子どもに伝わってしまいます。焦らず、親子で楽しく遊びながら体の発達を促してあげることが大切ですよ!

悩みごと②すぐに具合が悪くなってしまう

「この間熱を出したばかりなのに、また熱がでてしまって・・・どうしたら風邪をひきにくくなりますかね・・・。」という悩みもこのくらいの時期の子に多い悩みのひとつです。

保育園に預けているお家の人は、お仕事をしていますので、特におじいちゃんやおばあちゃんなど、近くに育児を協力してくれるひとがいない場合は「また会社を休まなくては・・・」ととても憂鬱ですよね。

しかしながら、色々な子どもたちが大勢で過ごしているのが保育園です。みんなが、うがいや手洗い、消毒ををして気を付けたりしていますが、中にはやはり風邪をひいていて咳や鼻水が出ていても登園している子がいるのも実情です。

そしてこの位の子どもは特に体が小さく、免疫力も低いので、どうしても菌やウイルスなどの影響を受けやすいのです。でも、なるべくなら風邪やその他の感染症を予防したいですよね。では、このような菌やウイルスに感染しにくくするためにはどうしたらよいのでしょうか。

体調を崩しやすい子供に大切なことは?

まずは、子どもに無理をさせないということです。子どもの生活リズムが乱れることのないよう、大人がしっかりと管理してあげましょう。お休みだからといって、大人の遊びで子どもを振り回したりしていると、子どもは疲れてしまい、風邪などをひきやすくなってしまいます。。

子どもが疲れているなと感じたら、次の日は睡眠時間をたっぷり取れるように、外出を控えてお家でゆっくり過ごすようにしてあげましょう。そして、生活リズムを元に戻してあげて下さい。

次の日に保育園をお休み出来ないのであれば、お休みの日でも、子どもの生活リズムが崩れない範囲で外出するようにしてあげて下さい。なお、感染症が流行っている時期は外出先での感染を防ぐためになるべく外出を控えてあげましょう。

何かしらの症状が出ている場合

また、顔色が悪い・元気がない・グズグズしてよく泣く・食欲がない(ミルクの飲みが悪い)・熱はないが、いつもより何だか体が熱い・呼吸が荒いなどの症状が見られる場合は、これから具合がさらに悪化することが考えられます。

そんな時も外出を控え、気温や湿度などの変化があまりないお部屋でゆっくり過ごしなが子どもの様子を見ましょう。食事も食べやすいものを選んであげて下さい。そうやって休んでいる間に体力が回復してくることもありますが、小さい子どもは症状が悪化するスピードが速いですので、悪くなるようであれば、すぐに小児科に受診することをおすすめします。

熱の他にも咳や鼻水、下痢や嘔吐などが数回続いているのであれば、すぐに小児科に受診してあげてください。「まだ大したことないな・・・」と思っていると、すぐに悪化してしまいます。早めの対処が、病気を長引かせないようにするためには大切ですよ。

悩みごと③なかなか離乳食を食べてくれない

5~6か月ころから始まる離乳食。この離乳食の進み具合も個人差があります。嫌がってなかなか食べてくれないと、つい母乳やミルクをたくさんあげすぎてしまうことはありませんか?

最初の頃はそういうことがあっても大丈夫ですが、なかなか食べてくれないから・・・と諦めて、それを続けていってしまうと、子どもは母乳やミルクでお腹がいっぱいになってしまい、ますます離乳食を食べてくれなくなってしまいます。

ですので、「母乳やミルクが飲みたいのはわかるけど、ごはんを食べないとなんだよ~」という気持ちを大人が持ち続け、そんな風に子どもに語りかけながら食べさせてあげて下さい。そして、突然たくさん食べてくれることを期待せずに、徐々に食べてくれる量が増えるようになることを願いながら食べさせましょう。

今まで母乳やミルクしか口にしていなかった赤ちゃんですから、警戒心が強い子であれば離乳食に慣れて、喜んで食べてくれるまで時間がかかると思います。「他の子に比べてなかなか食べないなあ」と思っても、その子なりに食べる量や種類が増えたと感じられるようになれば心配ないでしょう。

もし、いつもと泣き方が違うと感じたり、下痢や嘔吐をしているようであれば離乳食は無理に食べさせずに、一時中断したり、食べられるものを食べさせてあげて、体調の様子をみてあげて下さい。子どもは具合が悪いと特に脱水症状を起こしやすいですので、水分はこまめに取れるようにして注意しましょう。体調が良くなったらまた離乳食を進めていけばよいと思います。

また、子どもは周り大人の雰囲気(特にママやパパ)も敏感に感じ取ります。大人が美味しく楽しく食べていると、「食事って楽しいな♪」と思いやすいです。ですので、子どもと大人が一緒に、楽しい雰囲気の中で食べるということも大切にして欲しいと思います。

まとめ

最後にまとめとして、各悩みごとにおける解決策のチェックポイントを整理したいと思います。

■悩みごと①体(運動機能)の発達が遅い気がする

  • 子どもの発達は個人差がとても大きいということを心に留めておく。
  • 大人が積極的に子どもと遊び、いろいろな刺激を与えたり、必要な体の動きを経験させてあげる。
  • スキンシップを取りながら遊ぶ。
  • 親子で楽しく遊びながら、体の発達を促してあげる。

■悩みごと②すぐに具合が悪くなってしまう

  • この位の子どもは特に、体が小さく免疫力も低いので、菌やウイルスなどの影響を受けやすいということを心に留めておく。
  • 子どもに無理をさせないようにする。
  • 病気の症状が悪化するスピードが早いので、早めに病院に連れて行き、体をゆっくり休ませる。
  • 早めの対処が、病気を長引かせない。

■悩みごと③なかなか離乳食を食べてくれない

  • 離乳食を食べてくれないからといって、母乳やミルクをたくさんあげさせ続けない。
  • その子なりに食べる量や種類が増えていれば心配しなくても良い。
  • 下痢や嘔吐をしていたり、体調が悪くて食欲がない時は離乳食を一時中断する。
  • 子どもと大人が楽しい雰囲気の中で食べる。

この位の子どもは泣いて気持ちを訴えることが多く、まだ言葉が上手に話せないので「子どもの気持ちがわからない!」と悩むことも多いですよね。子どもの為に悩むことは愛情ある親とすれば当たり前ことですが、子どもは何よりもパパやママの明るい笑顔が大好きです!困った時は、「わかってあげられなくてごめんね~」と話しかけながら、ぎゅっと抱きしめてあげるだけでも、子どもは嬉しいということを思い出してみて下さいね。

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