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1歳児に必要な保育園の準備とは!?(その3)

1歳児に必要な保育園の準備とは!?(その3)

1歳児に必要な保育園の準備とは!?(その2)では、「おむつ」「お昼寝布団・シーツ」についてお話しました。続いて今回の1歳児に必要な保育園の準備とは!?(その3)では、「タオルケット・毛布・綿毛布」「歯ブラシ・コップ」「着替え・着替え袋」「食事用エプロン」についてお話します。皆さんの参考になれば嬉しいです。

タオルケット・毛布・綿毛布

保育園に入園する際に必要なものの1つとして、前回「お昼寝用布団」についてお話しました。その際、1歳過ぎくらいまでは掛布団は使用せず、もう少し軽いものの方が良いということをお伝えしたのですが、その掛布団の代わりとして必要になるのがこのタオルケット・綿毛布・毛布です。

3種類も準備するのは大変!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、子どもは体温調節がまだ自分で上手に出来ず、気温の変化に左右されやすいという特徴があります。

気温の変化に左右されやすいということは、夏は暑すぎると熱中症や水分不足が原因で脱水症状になりやすいですし、冬は寒さで体が冷えやすい・風邪をひきやすいということが考えられます。

ですので、子どもが季節に関係なくなるべく一定の体温を保てるように大人は配慮してあげる必要があります。その配慮の1つとして、保育園のお昼寝中でも季節や気温の変化に応じて掛け物を変えてあげられるように、わたしの勤めている保育園では3種類用意してもらえるようにお願いしています。

タオルケット・綿毛布・毛布を交換する時期は?

だいたいの交換する時期の目安をお話すると、入園する4月はまだ肌寒いこともあるかもしれませんので普通のふかふかとした毛布が良いかと思います。5月ころになるとだんだん気温も上がってくるので綿毛布に交換してあげると良いかもしれません。

5月の後半は一時的に気温が高くなることもありますが、6月に入ると梅雨になり気温が下がりますので綿毛布のままで良いと思います。梅雨が明けた7月の初め頃に今度はタオルケットに交換してあげると良いでしょう。

そして9月の終わりから10月の初めになるとまた気温が下がってきます。それほど気温が下がらない地域でしたら綿毛布に、もしくはこの頃は梅雨時期と違って湿気が多くありませんから、ふかふかした毛布に交換でも良いかと思います。

11月になると日ごとにだんだん気温が下がってきますので、11月~4月頃まではずっとふかふかとした毛布が良いと思います。これはあくまでも目安で、住んでいる地域の気候により違ってくると思いますのでそのあたりは考慮して頂けたらと思います。

さらにそれに伴って各保育園によって方針が違ったり、エアコンや暖房の使い方が違ってくるかとも思いますので、3種類必要なのかどうかや交換時期を入園予定の保育園に確認すると良いでしょう。

歯ブラシ・コップ

1歳児になるとほとんどの子どもが離乳食の完了期を終えて幼児食を食べるようになり、食後に歯磨きをするようになります歯ブラシはパッケージに「1歳から」などと年齢に合わせた歯ブラシが薬局などに売っていると思いますので良さそうなものを選んで持たせてあげると良いでしょう。

コップはプラスチック製のコップで、持ち手の付いているものが一般的です。おおむね2歳くらい(1歳児の後半くらい)にならないと、保育園でうがいの際にコップを使うことはないかもしれませんが、麦茶などの飲み物を飲む際に使いますので持たせてあげると良いでしょう。

ちなみに歯ブラシやコップなどのプラスチック製品は、布製品に比べて名前が消えやすいです。油性ペンで書いた名前の上からセロハンテープを貼ると消えにくくなるのでおすすめです。そうでなければ、持ち帰ってきたら点検してあげることが必要です。

着替え、着替え袋

着替えを着替え袋に入れて、保育園に常時おいて置くというのが一般的ではないかと思います。保育園で着替えると汚れ物を返されると思いますので、着替えた分だけまた補充して次の日忘れずに保育園に持たせてあげましょう。

着替え袋はだいたいB4サイズくらいの大きさで、その中に季節に合った衣服を上下と肌着、下着、靴下といった感じで1~2セットの着替えを入れておきます。1歳児ですと、「食事で汚れた」「外遊びで汚れた」「オムツからおしっこが漏れてしまった」といった感じで1日に何度も着替えることが予想されますので、2セットくらい入れておいてあげた方が良いでしょう。

季節に合った衣服についてや、どのくらいの量・種類の着替えを持たせたら良いのか具体的に知りたい場合は、担任保育士に聞いてみると良いと思います。成長の具合や季節によって、よく着替える時期もあると思いますので相談しながら出来ると一番良いですね。

持たせる着替えは、必ずひとつひとつ名前をつけてあげて下さい。服のタグ部分に油性ペンで名前を書いても良いですし、アイロンで付けられる名前シートを貼ったり、白い布などに書いた名前を縫い付けても良いと思います。

食事用エプロン

1歳児の場合、昼食やおやつを食べる時に食事用エプロンが必要になると思います。昼食の時は汁物や細かい野菜などをこぼすことが多いので、ゴム素材で、こぼしたものをキャッチできるようにポケットがついている、水で洗えるものが使いやすいと思います。

昼食時の食事用エプロンに関しては、保育園で準備されている物を使う園もあるかもしれません。その場合はお家の人が準備する必要はないでしょう。また、昼食を食べる時とは別に、おやつを食べる時に使う食事用エプロンの準備が必要な場合もあるかもしれません。

昼食用のエプロンと違っておやつ用のエプロンは、食べる量も少ないですし、お菓子であればそこまで汚れたりすることはないと思いますので、タオル地のものや布製の少し大きめサイズのエプロンで良いと思います。

よく、ビニール製のエプロンを持たせてくれるお家の人もいらっしゃるのですが、確かに飲み物をこぼしても上に着ている洋服は濡れにくいのですが、エプロンが食べこぼしたものを何もキャッチしてくれないのでそのまま下に流れていって、結局ズボンが汚れてしまいます。

ですので、一見ビニール製のものが良さそうに見えますが、こぼした飲みものをある程度吸収したり、お菓子の食べかすをキャッチしてくれる素材のものの方がおすすめです。なお、タオル地のものはハンドタオルの一辺を折ったところにゴムを通すだけで簡単に手作りできます。

おやつ用のエプロンが必要な保育園の場合は、園でどんなものが良いのか指定されるかもしれませんし、何でも良いと言われるかもしれません。何でも良いという場合は、事前にその保育園に通っている子どもたちがどんなものを使っているのか見せてもらえるわかりやすいです。

まとめ

それではまとめとして、1歳児に必要な保育園の準備とは!?(その3)のそれぞれ項目別にチェックポイントをお伝えしたいと思います。

■タオルケット・綿毛布・毛布

  • 1歳児は季節の変化に応じて、タオルケット・綿毛布・毛布が必要。
  • 小さい子どもは体温調節がまだ上手に出来ず、気温の変化に左右されやすいので、なるべく一定の体温を保てるように大人は配慮してあげる必要がある。
  • それぞれの掛け物の使用時期は住んでいる地域の気候により違ってくるので、その点を考慮する。
  • 3種類必要なのかどうかや交換時期を入園予定の保育園に確認すると良い。

■歯ブラシ・コップ

  • 歯ブラシは、年齢に合わせて選んで持たせる。
  • コップはプラスチック製のコップで、持ち手の付いているものが一般的。
  • 名前を書いた上からセロハンテープを貼ると、消えにくくなる。

■着替え、着替え袋

  • 着替え袋はだいたいB4サイズくらいの大きさで、その中に季節に合った着替えを2セットくらい入れておく。
  • 持たせる着替えは、必ずひとつひとつに名前をつける。

■食事用エプロン

  • 昼食用のエプロンはゴム素材で、ポケットがついている、水で洗えるものが使いやすい。
  • おやつ用のエプロンはタオル地のものや布製の少し大きめサイズのエプロンが良い。

以上、1歳児に必要な保育園の準備って!?(その3)についてお話してきました。全園児共通で必要になる持ち物ではありますが、1歳児に合わせて、持たせる種類や量などに少し配慮が必要になるかと思います。出来れば子どもにとって良いものを使ってあげたいですよね。

次回はこの記事の続きの最後の内容になります、1歳児に必要な保育園の準備とは!?(その4)をお話します。その4では、毎日の必需品や、お外で過ごす時に必要になるアイテムについてお伝えしたいと思いますので、また読んでいただけたら嬉しいです。

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