この4月から、あるいは年度の途中から保育園に入園する予定で持ち物の準備を進めているパパやママ。そんなパパやママの中には、必要なものが揃ってきてひと段落ついたけど「みんな名前ってどこにどんな風に付けているのかな?」とふと疑問に思っていたり方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなパパやママの素朴な疑問にお答えできたらと、今回は「保育園の入園準備。名前ってどうする?」と題して、実際保育園に通っている子どもたちの名前の付け方を参考にしながら、持ち物ごとに分けてお話したいと思います。
なんとなく「これでいいのかな?」と不安に思っている方や、「もっと効率のよいやり方があるのかな?」など思っている方などいらっしゃると思います。そんなパパやママのお役に立てるような記事になると良いなと思います。
通園バッグ
3~5歳児ですと、保育園によっては規定の通園バッグがあってあらかじめ名札を入れることが出来るようになっていたり、規定ではなくても「通園用バッグ」としてお店に売られているものを購入した場合であれば、同じように名札を入れられるようになっているかもしれません。
しかし、それ以外で名札を入れるところがないバッグや0~2歳児からの入園で規定の通園バッグがない場合は、直接名前を書くことが出来るあるいは名前を書いた紙を入れることが出来るキーホルダーなどを持ち手などに付けている方が多いです。
0~2歳児ですと、安全ピンを直接服につけることは危ないという観点から、保育園から購入した名札を通園バッグに付ける方もいます。それと同じように、子どもの好きなキャラクターデザインの名札をお店で買って、安全ピンで付けるというのも良いのではないかと思います。
おしぼり・ハンカチ・ハンドタオル・手作りエプロン・巾着袋・着替え袋・スモックなどの布、タオル製品
おしぼり・ハンカチ・ハンドタオル・手作りエプロン
まずはこれらの布・タオル製品を「消耗しやすさ」という視点で分けて考えてみます。一般的に、「おしぼり・ハンカチ・ハンドタオル・手作りエプロン」については汚れたり古くなったりする頻度が高く、交換が必要になったり捨てることが多いのではないでしょうか。
そういったものは、あまり手間のかからない方法で名前をつけて構わないのではないかと思うので、直接「油性ペン」でわかりやすいように表に大きめにしっかりと名前を書くのが一番簡単です。また、字を書くのが苦手な方は「油性スタンプ」もおすすめですよ。
巾着袋・着替え袋・スモック
「巾着袋・着替え袋・スモック」などは、一度買ったり作ったりしてしまえばそのまま卒園まで長持ちすることがほとんどでしょう。お家のひとが特に気にならなければ消耗しやすいものと同じように「油性ペン」で直接書いてしまっても構わないと思いますが、きれいにしておきたいのであれば、「アイロンシート」や「名札ワッペン」、「布に油性ペンや油性スタンプで名前を付けて縫い付ける」という方法もあります。
もちろん、消耗品でも「きれいにつけたい!」「字を書くのは苦手・・・」という場合は「巾着袋・着替え袋・スモック」などと同じやり方でも構わないと思います。また、これらの「アイロンシート」や名前を書く場合に使用する「布」は必ず白あるいは薄い色の布にしましょう。濃いめの色や柄ものは名前が見えにくいので避けた方が良いでしょう。
布・タオル製品
ちなみに布・タオル製品に関しては「お名前シール」よりも「油性ペン・油性スタンプ」「アイロンシート」を使ったほうが丈夫ではがれにくいですし、さらに「糸で縫い付ける」というやり方は一番はがれにくくて補修する必要が少ないと思います。
お弁当箱・はし箱・はし・歯ブラシ・コップなどのアルミやプラスチック製品
これらは「耐水性名前シール」に油性ペンや油性スタンプを押して貼るのが一番きれいではがれにくいと思います。もちろん名前シールを使わずに直接油性ペンや油性スタンプで名前をつけても良いのですが、プラスチック製品は洗っているうちに名前が消えてしまうことが多いです。
ですのでもしも油性ペンや油性スタンプで、直接名前をつけるという場合は上からセロハンテープを貼っておくと名前が消えないので良いと思います。中でも特に歯ブラシは消耗品ですのでそのやり方が簡単でしょう。
オムツ
オムツはほとんどの方が「油性ペン」で子どもの名前をオムツひとつひとつに書いて下さっていますが、「油性スタンプ」が準備できればポンポンと押していくだけなのでとても簡単だと思います。おすすめです!
今まで紹介してきた持ち物に名前を付けるやり方の中でも、油性スタンプを使う方法はわりと何にでも使えるし簡単なので個人的にはとてもおすすめです。
続きまして、毎日必要な物と合わせて、季節に応じて必要になるものについてお伝えしたいと思います。
布団・枕カバー・シーツ・タオルケットなどの午睡セット
これらの午睡セットも布・タオル製品のものが多いと思いますが、サイズが大きいですので枕カバー以外は「油性スタンプ」は適さないと考えましょう。また、シーツ以外は柄ものが多いですので「白い布に、油性ペンで書く。あるいは大きめのひらがなアップリケをアイロンで付ける」などが良いと思います。
午睡セットはお友だちとお揃いになりやすいです。名前の文字が小さいと、お友だちの物と間違えやすいですし、子どもが自分の名前を読めるようになってきた時に自分の布団を探しにくいですので、名前ははっきり、大きく書いてあげて下さい。
保育園に着用していく洋服・下着
3~5歳児ですと私服の上に園児服、0~2歳児ですと完全に私服の場合が多いのではないでしょうか。私服は持っている数が多いためについうっかり名前を書いていないお洋服や下着を着せてきてしまうお家の方が多いです。
しかし、子どもは汚れてしまうことも多いですので忘れずに名前を書くようにしましょう。もちろん、着替え袋の中に入れておく洋服や下着もです。4,5歳児になると着替えの始末も自分で行うようになります。子どもがわからなくならないように、洋服・下着全てに名前を付けてあげましょう。
園児服については常に名札を付けているという理由で名前が書いていない子どもも多いですが、汚れてしまって名札を洋服につけかえてしまうと誰の物かわからなくなることがありますので園児服にもしっかりと名前を付けてあげて下さい。
名前の付け方は、「布・タオル製品」と同じような付け方で良いと思います。一番簡単なのは、タグの白い部分に油性ペンで名前を書く方法ですが、少し見えづらいのが難点と言えます。
ですので1つ1つ付けるのに手間がかかりますが、油性ペンや油性スタンプで名前をつけた「アイロンシート」や「アップリケ」が見えやすいですし、お洗濯してもはがれにくいのではないかなと思います。お裁縫が得意であれば、名前を書いた白い布を使うのが一番リーズナブルですね。
外履き靴・内履き靴・靴下
これらは「油性スタンプ」が一番簡単で付けやすいと思います。スタンプのサイズもちょうど良いですし、押すだけなので字が上手く描けないといった悩みも起きにくいですよね。ただ、靴や靴下は薄い色の部分がないと名前が見えづらいのでと気を付けましょう。
もちろん油性ペンで名前を書いてもよいでしょう。最近は名前だけではなく、真っ白い無地の内履き靴にカラフルな油性ペンでイラストを描いたり、右・左をちゃんと履けると合わせ絵が出来るように絵を描くお家の方もいらっしゃいます。字を書くのに抵抗がなければそれで充分でしょう。
長靴やレインコートなどのビニール製品と傘
長靴やレインコートなどのビニール製品も油性ペンで名前を書いたり油性スタンプを押すと良いと思います。
傘に関しても同様に油性ペンで名前を書く、油性スタンプを押すという方法で良いと思いますが、他にも持ち手の部分に名前シールを貼ったり、名札がついたキーホルダーのようなものを取り付けるという方法など色々あります。
水着・水泳帽子
水着や水泳帽子はストレッチ素材で伸縮するため、普通の白い布を針と糸で縫い付ける方法は難しいという方が多くいらっしゃるのではないかと思います。そんな方の悩みを解決してくれるのが、100円均一で売られている「伸縮ゼッケンクロス」です。
この「伸縮ゼッケンクロス」は、はさみで好きな大きさに切ることができますし、針と糸を使わずにアイロンで付けることが出来るのですごく便利だと思います。手芸やさんにも売っていますが、100円均一に種類が沢山売っているので、必要な際はぜひ行ってみて下さい。おすすめですよ。
まとめ
それではまとめとして、「保育園の入園準備。名前ってどうする?」についてのチェックポイントをお話したいと思います。
- 通園バッグは、名札付きのキーホルダーや安全ピンで付けるタイプの名札が良い。
- 消耗しやすい物は直接油性ペンや油性スタンプで名前を付けるのが簡単。
- 長持ちする物は、「アイロンシート」や「名札ワッペン」、「布に油性ペンや油性スタンプで名前をつけて縫い付ける」ときれい。
- アルミやプラスチック製品は「耐水性名前シール」に油性ペンや油性スタンプを押して貼るのが一番きれいではがれにくい。
- オムツは「油性スタンプ」がポンポンと押していくだけなのでとても簡単。
- 布団・枕カバー・シーツ・タオルケットなどの午睡セットは、「白い布に、油性ペンで書く。あるいは大きめのひらがなアップリケをアイロンで付ける」などが良い。
- 保育園に着用していく洋服・下着は必ず全てに名前を付ける。
- 保育園に着用していく洋服・下着は「アイロンシート」や「アップリケ」を使うと見えやすく、お洗濯してもはがれにくい。
- 外履き靴・内履き靴・靴下は「油性スタンプ」が一番簡単で付けやすい。
- 長靴やレインコートなどのビニール製品も油性ペンで名前を書いたり油性スタンプを押すと良い。
- 水着・水泳帽子は「伸縮ゼッケンクロス」がとても便利。
全ての持ち物に名前を付ける際に共通して気を付けて頂きたいこと
最後に、全ての持ち物に名前を付ける際に共通して気を付けて頂きたいことを2つお伝えしたいと思います。
もらい物を使う際は必ず子ども本人の名前に直す
1つ目は、兄弟などが使ったおさがりや知人からのもらい物を使う際は必ず子ども本人の名前に直すということ。
名前はフルネームで書く
そして2つ目は、名前はフルネームで書くということです。
保育園は集団生活です。子どもの人数が多ければ多い程、働く職員の人数も多いので、持ち物の管理をしっかり行えるようにするためには保護者の方にこの2点もしっかり守ってもらえると助かりますので協力して頂きたいと思います。
以上、2回にわたって「保育園の入園準備。名前ってどうする?」についてお伝えしてきました。持ち物の素材や性質、用途などによって名前の付け方を変えていくのがなかなか大変ですが、ポイントさえ押さえて慣れればスムーズに行えるのではないでしょうか。この記事が皆さんの役に立てれば光栄です。