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保育園の入園時期っていつ?年齢ごとに違いはある?保育園の先生が解説します!

保育園の入園時期っていつ?年齢ごとに違いはある?保育園の先生が解説します!

子どもを保育園に入園させたいけれど、そもそも保育園っていつでも入園出来るの?待機児童の問題が大きく取り上げられているけれど、この辺りの地域はどうなのかな?そして保育園の入園時期っていつなんだろう?年齢ごとで違うのかな?などのそもそもの基本的な部分に疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなパパやママの為に「保育園の入園時期っていつ?年齢ごとに違いはある?」というテーマについて解説してみました。都市部では待機児童の問題が大きくなっていますが、今回は保育園に入園する際の時期や手続き・年齢による違いなどについてを中心にお話したいと思います。

保育園の入園時期っていつ?


まずは保育園入園の時期についてお話していきたいと思います。認可保育園の場合、保育園入園時期は大きく分けると「新年度の4月からの入園」「5月~3月の入園(途中入園)」(1月~3月は入園不可能な自治体もありますので注意が必要です。)の2パターンに分けることが出来ます。

どちらの入園手続きも基本的には各市町村が管理しています。ただ、市町村によって申し込み方法に少し違いがあるので、通わせたい保育園のある市町村のホームページで調べたり、直接役所に電話で問い合わせてみたりして入園手続きの方法について聞いてみると良いでしょう。

詳しい時期についても各市町村で多少ずれがありますが、ここではこの2パターンに分けて、認可保育園における入園申し込み~入園決定までのおおまかな流れについてお話したいと思います。(ちなみに無認可保育園は「空き」があればいつでも入園申し込みが出来る保育園が多いと思います。直接保育園に問い合わせてみましょう。)

「新年度の4月からの入園」の場合

入園させたい前年度の10月~11月くらいの間に入園申し込みの受付が開始される市町村が多いようです。受付期間は2~3週間程度です。受付期間を過ぎてしまわないようにしっかり確認しましょう。

それぞれの市町村で指定された場所に保育所の利用希望(入園希望)の申請書を取りに行き、記入した申請書と必要書類を指定された場所に提出します。必要な書類については各家庭の「保育が必要な事由」によって違ってきますので、確認しましょう。

入園申請受付終了後、1月くらいまでの間に各市町村で支給認定・利用調整が行われます。そしてだいたい1月末~2月の初め頃に各市町村から支給認定書・入園承諾書が送られてきて、新年度4月から入園する保育園が決定します。

なお1次募集終了後、2次募集として受け入れ人数に空きがある施設のみで4月入園希望者の受付を行っている市町村もあります。募集対象施設や詳しい注意事項については各市町村のホームページ等で調べてみましょう。申し込み期間も必ず確認してくださいね。

「5月~3月の入園(途中入園)」の場合

1月~3月は入園不可能な自治体もありますので注意が必要です。

 
途中入園の申し込みは、だいたいの市町村で入園したい月の1か月前位が締め切りになっていることが多いです。締め切りが過ぎてしまわないようにしっかり確認しましょう。また、基本的には「空き」のある保育園が途中入園の出来る保育園ですので、各市町村のホームページなどで事前に調べてみましょう。

入園させたい保育園が決まったら、各市町村で指定された施設へ保育所の利用希望(入園希望)の申請書を取りに行き、記入した申請書を指定された場所に提出します。市町村によっては入園希望の申し込みと支給認定の申請を同時に行う所もあります。その場合はこの時支給認定証が交付されます。

市町村が利用調整を行い、利用調整基準の指数の合計数の多い順に内定者を決定します。その後、各家庭に利用調整結果をお知らせします。入園希望の申し込みの際に支給認定の申請を行わない市町村では、入園する保育園が決定したら支給認定兼入園申請書及び認定に必要な書類を指定された場所に提出します。

その後、各市町村から支給認定証及び入園承諾書が届いたり電話で内定の連絡が来たりします。しかし、中には内定せずに入園が決定しなかった方もいらっしゃると思います。希望の保育園ではなくてもとりあえず預けられるのであれば・・・という方は、「空き」があった施設での2次調整を行っている市町村もありますので調べてみると良いと思います。

年齢ごとに違いはある?


この質問の率直な答えは「ある」です。その理由についてお話しますね。保育園は国によって子どもの年齢に応じて保育士の配置人数が決められています。0歳児であれば子ども3人につき保育士1人以上、1~2歳児であれば子ども6人につき保育士1人以上、3歳児であれば子ども20人につき1人以上、4歳児以上であれば子ども30人につき1人以上と決められています。

配置人数を見てわかるように、子どもの年齢が小さい程保育士の人数が必要だということが見て取れますよね。さらに、0~1歳児に関しては乳児室(保育室)だけではなく、1人あたり3.3㎡以上のほふく室も設置しなければならず、どこの保育園も受け入れ人数にどうしても限りがあることがわかると思います。

そういう理由から、「年齢が小さい程、保育園への入園が難しくなる」といえるでしょう。さらに、もともと受け入れ人数が少なくなりがちな0~2歳児において産休・育休開けのママの需要が高まっているということも理由の1つです。もし日本で子どもが3歳児で入園するまで育休がもらえる制度が整ったら・・・需要も落ち着くのでしょうかね。

まとめ

それでは最後にまとめとして、「保育園の入園時期っていつ?年齢ごとに違いはある?」のチェックポイントをお伝えしたいと思います。

保育園の入園時期っていつ?
・「新年度の4月からの入園」の場合

  • 10月頃から受付開始(受付期間2,3週間)→10月~1月頃まで市町村が支給認定・利用調整→1月~2月頃入園決定
  • 2次募集を行っている市町村もある。
  • 市町村によってそれぞれ時期が異なるので、事前チェックは必須。

・「5月~3月の入園(途中入園)」の場合

  • 1月~3月は入園不可能な自治体もありますので注意が必要。
  • 入園希望の月の1か月前くらいに入園希望の申し込み→市町村が支給認定(あとの場合もある)・利用調整→入園決定
  • 「空き」があった施設での2次調整を行っている市町村もある。

年齢ごとに違いはある?

  • 子どもの年齢が小さい程、保育士の人数・お部屋に広さが必要。さらに0~2歳児はママの需要が高いということが理由で入園が難しくなっている。

 

「保育園の入園時期っていつ?年齢ごとに違いはある?」はいかがだったでしょうか。今回は基本的な保育園に入園する際の時期や手続き・年齢による違いを簡単にお話してきました。

2015年から新しく始まった「子ども・子育て支援新制度」に基づいて各市町村で入園管理を行っていますが、待機児童の問題が大きいか小さいかによってその対応に違いがあると思います。

特に0~2歳児からの保育園への入園は地域によっては厳しい現状がありますので、パパやママは住んでいる地域の保育園事情を事前に調べるなどして対策が必要かもしれませんね。

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