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保育園に入園してからの悩みごと&解決法(前編)病気や言葉遣いへの不安を解決!

保育園に入園してからの悩みごと&解決法(前編)病気や言葉遣いへの不安を解決!

この春からいよいよ保育園に入園!新しい生活がスタートして、子どもはもちろんお家の方もドキドキわくわくしますよね。このまま親子でこの生活に慣れて、楽しく過ごしていけたら良いなと思うことと思います。

そこで、今回は保育園に入園する前に不安に思っていたこととは別に、実際に保育園に入園してからお家の方から相談されることの多い心配ごとや悩みごとについてお話したいと思います。もしも同じような気持ちになった時には、この記事が参考になるといいなと思います。

悩みごと①~病気になりやすい

子どもを保育園に預けるきっかけになるのは、大半が母親の産休・育休が終了して職場復帰するからという理由または、家計を支えるために新しく仕事を始めたい!という理由だと思います。

現在都市部では早い時期から保活を行ってもなかなか希望の保育園に入園できず、苦労してようやくどこかの保育園に入園することが出来たという話を聞くことも多いです。そして無事に入園して、これから仕事も頑張らないと!と思っているのに、子どもの体調不良が理由でちょくちょく保育園から呼び出しの電話が・・・。

やらなくてはならない仕事があるのに、途中で退社あるいは欠勤しなければならず、頭が痛くなってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。会社で一緒に働く同僚や上司にも迷惑をかけてしまうし、何より居づらくなってしまったらと考えると不安だと思います。

なぜ入園直後に病気が多いの?

それではまずはなぜ、保育園に入園したばかりのころに子どもが病気になりやすいかということをお伝えしたいと思います。

1、免疫がない

1つ目は、今までは少人数でしか過ごすことがなかった子どもは、色々な細菌やウイルスに対する免疫がついていなかったり、弱かったりすることが理由としてあげられると思います。

集団生活に入ると、今までよりはるかに多い細菌やウイルスに接触します。それらを退治するだけの免疫がないので、細菌やウイルスが子どもの体内に侵入するとすぐに熱を出したり、風邪症状がでたりしてしまうのです。そして、感染症にもかかりやすいです。

2、新しい環境で疲れやすい

さらに2つ目は、まだ環境や生活に慣れず、疲れやすい。疲れるから免疫力が低下してしまい、体調を崩しやすいということだと思います。ただでさえ免疫力が弱いのですから、さらに低下してしまったら病気にかかりやすいのは一目瞭然ですよね。

ただ、子どもは病気をしながら免疫をつけていくので、最初はよく病気になっていた子どもも、だんだん強くなっていくことが多いです。ですので、この時期を乗り越えれば保育園からの呼び出しも減っていくことでしょう。

子どもの為にママ・パパも事前に調整を

そこで、もし理解のある職場であれば、子どもが保育園に通ったばかりの頃は病気になりやすいということを話しておき、無理なく仕事が出来るように環境を整えておくということも良いかと思います。

正社員からの復帰ではなく、時短という契約方法もあるでしょうし、配属先や部署を変えてもらうなどというやり方もあるかもしれません。色々な角度から、ママの職場の環境を子育てしやすいように考えてみるのは1つの方法かなと思います。

もちろん、パパの職業形態や、職場が柔軟に対応できそうであれば、お互い協力していくこともおすすめです。そして、出来そうであれば、おじいちゃんやおばあちゃんにも協力してもらえるように事前にお願いしておくと良いと思います。

病児保育の施設へ登録しておく

さらには、自宅や会社の近くなどに病児保育の施設があれば、登録しておくという方法もあります。子どものことを考えるとやはり、病気の時にはなおさらのこと、愛着のあるママやパパと離れて過ごすことは情緒の面から見るとあまりおすすめ出来ませんが、どうしても仕事を休めないなど、最悪のケースを考えておいた方が良いとは思います。

また、なるべく子どもが病気にかからないようにするために出来ることもあると思います。特に、0・1・2歳児はやはり感染症にかかりやすいですし、感染症の中には合併症を起こしたり、重症化したりするものがあります。

予防接種は大切

もしも予防接種ができるものがあれば、必ず済ませておきましょう。予防接種は感染症を防ぐことも出来ますし、かかっても軽い症状で済むことも出来ます。また、保育園での集団感染を予防することも出来ますから、とても大切な予防法だと思います。

なお、なんだか鼻水や咳、微熱があるな・・・と感じた時は早めにお医者さんに行ってあげたほうが良いと思います。特に0・1・2歳児さんは、病気が進行しやすいですし、感染症にかかっている可能性も高いです。

悪化すると保育園をお休みする期間がかえって長引いてしまったり、これ以上お休み出来ないからといって、完治していないうちに保育園に行かせてしまうとまたぶり返してしまうことも多いです。かえって子どもにもママやパパにも負担が増えてしまうでしょう。

そして、もちろん規則正しい生活を送ることができるように配慮しなければなりませんよね。新しい生活リズムに慣れるまでは子どもも疲れやすいですから、出来れば担任保育士と相談して、最初の数日間は慣らし保育を行い、少しずつ保育園で過ごす時間を長くしていくようにすることをおすすめします。

そして、お家に帰ってきたらゆっくり安心して過ごせるようにしてあげましょう。食事・睡眠にも気を付け、少しずつ保育園での生活に慣れていけるようにすることが、入園したばかりの子どもの病気をなるべく予防し、親子で元気に過ごすためには1番必要なことだと思います。

悩みごと②~言葉遣いが悪くなった

保育園での生活に慣れ、お友だちが沢山できてしばらく経つと、今まで子どもが使ったことがないような言葉を使うようになるかもしれません。例えば「ばか」とか「おまえ」など、どちらかというとあまり良い言葉ではないことが多いでしょう。

言葉遣いに子供は悪気はない

これは、保育園などで色々なお友だちが使う言葉の影響を受けて、真似をして使っていることが考えられるでしょう。しかし、真似をして使っている子どもの方はそれらの言葉が良くない言葉だという認識があまりないと思います。

単に、「お友だちが使っていて面白いと思うから」とか「この言葉を使うと、お友だちが笑ってくれるから」など、仲間との関係を楽しむために使うようになることが理由なのではないかと思います。

そして男の子であれば特に、大好きな戦隊モノのテレビの中の暴力シーンや、暴力行為を行うゲームなどの影響もあるのではないかと思います。そして男の子のほとんどの子どもが大好きな戦隊モノのごっこあそびは、保育園で実に良く見られます。

そしてこのごっこあそびを盛り上げるために、「てめえ」「こいつ」「うるせえ」などの挑発的な言葉も聞かれることが多いです。遊んでいる本人たちは真似をして遊ぶことが楽しいので、良くない言葉を使っているという自覚も少ないのです。反対に、そんな言葉を使うことでヒーローみたいに強くなった!という気持ちにもなるのでしょう。

気持ちを伝えてあげることが大事

つまり、この「良くない言葉」については、身近にいる大人が「使って欲しくない」という気持ちを伝えることや、その時の状況や場所、話す相手によって使い分ける必要があるということを伝えていかなければなりません。

例えば、子どもの大好きなお父さんやお母さんが「その言葉は嫌いだな」と話したり、「ここでは使って欲しくないな」などと気持ちを伝えることで、子どももだんだん考えて言葉を使い分けるようになります。

また、「おまえ」とか「てめえ」という言葉は乱暴で相手を嫌な気持ちにさせる言葉であり、ケンカになってしまうことがあるということを伝えたり、相手にも自分と同じように名前があるのだから名前で呼ぶように伝えることが大切だと思います。

先生にも相談しよう!

もし、このような良くない言葉が頻繁に聞かれるようになったら、保育園の担任保育士にも相談し、園でもお家でも良くない言葉だということを言い聞かせていけるようにしたほうが良いと思います。

子どもはどうしても回りの影響を受けやすく、大人が止めても面白いと思えばお友だちと一緒に使ってしまうものです。クラスなど、集団のみんなが「良くない言葉」ということを理解し、使わないように共通意識を持つことができるようになることが大切です。

見せないことではなく、説明してあげることが重要!

なお、お家で男の子が好んでよく見る「戦隊モノのテレビ」や暴力行為を行うようなゲームですが、それらの主人公は悪者を倒す、男の子から見るとカッコいいヒーローかもしれませんが、まだ物語と現実世界とを分けて考えられない幼児にとっては、見境なく真似をしてしまうため、大人が説明をしてあげないといけません。

ですので好き勝手に見せるのではなく、大人が時々ストーリーを説明しながら一緒にテレビを見たり、ゲームをしたりするようにしたほうが良いです。そして、お友だちや家族は悪者ではないのだから、乱暴なことを言ったり、むやみに叩いたり蹴ったりしてはいけないということなどを伝えてあげて下さい。

言葉遣いが悪くなることについてはあまり良いことだとはいえませんが、同時に保育園という社会の中でお友だちとのつながりも出てきて、今まで受けたことのない刺激を受けている子どもの姿が浮かび上がります。

良くない言葉や乱暴な言葉を使うことはこれから先、きちんと言葉を使いこなせるようになるための過程と捉え、保育園でもお家でも子どもたちが良好な人間関係を構築できるように、言葉の選び方や使い方を伝えていきましょう。

まとめ

それでは最後にまとめとして、悩みごと①②のチェックポイントとその解決法をお伝えしたいと思います。

■悩みごと①病気になりやすい

  • 入園してしばらくの間は、免疫力がつくまでどうしても病気になりやすいので保育園からの呼び出しが多くなる。
  • 子どもが病気になった時はどうするかということを事前に家族で話し合い、対策を考えておく。
  • 予防接種ができるものは済ませておく。

■悩みごと②言葉遣いが悪くなった

  • 身近にいる大人が「使って欲しくない」という気持ちを伝えることや、その時の状況や場所、話す相手によって使い分ける必要があるということを伝えていく。
  • 良くない言葉や乱暴な言葉を使うことはこれから先、きちんと言葉を使いこなせるようになるための過程である。

以上、保育園に入園してからの悩みごととその解決法(その1)でした。次回は続きとして、保育園に入園してからの悩みごととその解決法(その2)の悩みごと③「お友だちとのトラブル」からお話しますのでまた参考になってくれたらと思います。

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