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3歳の悩みごとTOP3!お友だちはいる?おしっこを漏らす子には?話始めると止まらない子への対応などを解説

3歳の悩みごとTOP3!お友だちはいる?おしっこを漏らす子には?話始めると止まらない子への対応などを解説

3歳までの間は、心身の発達についての悩みだったり、基本的な生活習慣を身に付けるための悩みだったりが多いのですが、それらがひと段落つく3歳以降は「保育園で過ごす子どもの様子」についての具体的な心配ごとや悩みごとが主になっていきます。

特に①お友だちとの関係②生活習慣の中で特別苦手なこと③性格(個性)の3つの悩みごとが多いと思いますので、その具体的な悩みごとと、解決策についてお話したいと思います。

悩みごと① お友だちとの関係

お友だちと一緒にあそばない

3歳を過ぎたころから、保育園から帰ってくるとお家のひとに「今日~ちゃんがね~」とお友だちのことについてお話するようになるかと思います。そのお話を聞くと、「今日も保育園でお友だちとたくさん遊んできて良かったな」と思いますよね。

でも中にはお家に帰ってきてから、子どもに「今日は誰と遊んだの?」と聞いても、「わからない」と言ったり、「だれとも遊んでない」というので、この子には一緒に遊んでくれるおともだちがいないのかしらと不安になったりしませんか?

また、「誰と仲良しなの?」「好きなお友だちはだれ?」と聞いても、同じような答えが返ってきたり、明らかに一緒に遊んでいないだろうなと思うようなお友だちの名前が返ってきたり。

でも、この位の歳の子であれば、特別心配する必要はありません。そして心配になって担任の先生に尋ねてみると、「今日は~ちゃんたちと一緒に楽しそうに遊んでいましたよ。」という答えが返ってくるかと思います。

なぜかというと、3歳くらいまでは、「自分のイメージを広げて遊ぶこと」に夢中になる子がほとんどだからなのです。簡単に言うと「1人あそびが大好き!」ということなのです。

だからといって一人ぼっちでぽつんと遊んでいるわけではなくて、同じ場所でそれぞれが自由に遊んでいることが多いのです。(これは平行遊びとよばれています。)ですので、子どもによってはお友だちが同じ場所にいたから「一緒に遊んだ」と言う子もいますし、自分の世界を楽しんでいて周りの子が気にならなかったから、「一人で遊んだ」とお家の人に伝える子もいるのだと思います。

担任の先生の方も、同じ場所で同じあそび(例えば、お砂場でおままごとなど)をしていたから、「一緒に遊んだ」とお家の人に伝えたのだということです。決して嘘をついているわけではないので、誤解しないでくださいね。

そうやって同じ場所で同じ遊びをしているうちに、隣の子がしていることに興味が出てきて、だんだん「お互いのイメージを重ね合わせながら遊ぶ」ようになっていったり、おもちゃの貸し借りをしているうちに仲良く遊ぶためのルールを覚えていくのです。

ですのでもし子どもが「一人で遊んだよ」と言っていても、毎日楽しそうに保育園に通っているのであれば問題ないと思います。このくらいの子どもはお友だちと一緒に過ごすことだけで色々なことを学び、楽しんでいることが多いのですよ。

悩みごと② 生活習慣の中で苦手なこと

おむつがはずれない、おしっこを漏らすことが多い

ほとんどの子がだいたい3歳の誕生日を迎えるころにはおむつがはずれるのに、まだはずれなくてパンツが履けない・・・。パンツを履いてはいるけれど、しょっちゅう漏らしてしまう。どうしたら早くパンツの生活に慣れてくれるのかな・・・。悩みますよね。

トイレの自立には個人差はありますが、3歳児として保育園に入園したり、進級したりするころには自立したいところです。この頃になってもなかなかおむつが外れない子は、あまり自分からパンツを履きたい!という意欲が持てない子が多いんですね。

パンツを履いて、トイレに行くことよりもオムツの方が楽だと思っている可能性があります。おむつの中でおしっこをするにしても、「排尿間隔が2時間以上空いている」のであれば、思い切ってパンツを履いて生活させてみた方が良いでしょう。

そうすると最初は漏らしてしまうことが多いかもしれませんが、お家の人と一緒にトイレにいっておしっこする習慣がついていけば自然と外れていくことが多いです。またこの時、お家の人は子どもが漏らしてしまっても仕方がないと思いましょう。

おむつからなかなかパンツに移行できなかった理由には、必要以上にお家のひとがおしっこを漏らしてしまうことに神経質になっていたことも考えられます。そうすると子どもはトレーニング中にも関わらず、「おしっこは漏らしちゃだめなんだ・・・」というプレッシャーでさらに失敗してしまう恐れがあります。

ですのでまずはお家の人の方が「トレーニング中だから、失敗するのは当たり前」と思いながら進めていきましょう。そして、トイレでおしっこが出来たら必ず褒めてあげましょう。子どもに「トイレでおしっこ出来る!」という自信をつけてあげることが大切です。

また、パンツは履いているけれど、「しょっちゅうおしっこを漏らしてしまう」という子どももいます。この場合は排尿間隔が他の子どもに比べて短いということや、おしっこが出る!と思ってからトイレに行くまでの間に我慢できる時間が短いということが考えられます。

そういう子はまだ膀胱や神経の発達が途中だったりする可能性もありますので「病気かしら・・・」と心配するよりは、「朝出かける前」「目的地に着いたら」など生活の中の区切りごとに「おしっこに行っておいで」と声をかけていくようにしましょう。

そして、この位の子どもは「遊びの夢中になっている時」や「トイレに行くのが面倒くさい時」などにも漏らしやすいですので、子どもの性格や特徴などに合わせて、声をかけるタイミングや声のかけ方を考えて行っていくと良いと思います。

悩みごと③ 性格(個性)

話始めると止まらないのに、こちらの話を良く聞いていない

3歳くらいになると話せる言葉が爆発的に増えます。いろんな言葉を覚えて使いたくて仕方がないのです。それに加えて何でも知りたがる時期です。お家のひとに何でもすぐに「ねえ、どうして?なんで?」と尋ね続けることも多いのではありませんか?

そしてこの「ねえ、どうして?なんで?」には終わりがありません。子どもが気が済むか、大人が疲れるかの根気比べのようになってしまいますよね。できれば根気強く話を聞いていたいですが、さすがに嫌になってしまうのが正直なところでしょう。

楽しそうに子どもが話していると、「聞いてあげなくちゃ」と思うかもしれませんが、聞いているだけだとだんだん疲れてきて、「うんうん」「そう」・・・と相づちだけだったり生返事になっちゃったりしますよね。

そうすると子どもはそんな大人の様子を敏感に感じ取ってしまい、大人としては聞いているつもりにもかかわらず、子どもは「ねえ!ちゃんと聞いてよ!!」となってますます話をし出します。なんて悪循環・・・。

こんな時効果的なのは、聞いて頷くだけではなくて、「同じ言葉や質問を子どもに返したり、投げかけてみる」ということです。例えば「これ、すごい美味しいね。」と言われたら、「そうだね、すごい美味しいね。」と同じ言葉を返してみて下さい。

大人からすると、相づちと同じじゃないの?と思うかもしれませんが、子どもからすると、同じ言葉を繰り返すということは、「ちゃんと話をきいてくれた!わかってくれた!」というサインになるのです。

また、こちらから質問するということは、話を聞くよりももっと子どもが求めている、「会話」につながるということです。そうです、子どもは大人とコミュニケーションを取りたいのですね。ぜひそこに気付いてあげましょう。

おうちの人にあまりコミュニケーションを取ってもらえないと、話はするけれど、「一方的に話す子」になりがちです。そうするとますます「話を聞こうとしない子ども」になってしまいます。

でも、忙しくて子どもがいろいろ話しかけてきても、ゆっくり会話をする暇がないという時もありますよね。そういう時は「今~をしなくちゃいけないから、終わってからお話しようね。」と子どもにきちんと話してあげましょう。

そして、約束は必ず守ってあげて下さい。1日の中でこの時間は必ず子どもと向き合ってお話をする時間と大人が決めることもいいと思います。例えばお風呂に入っている時や寝る前など、ゆっくり向き合える時間があると、子どもは安心して、「あのね~」とお話することが出来るでしょう。

まとめ

最後にまとめとして、各悩みごとにおける解決策のチェックポイントを整理したいと思います。

悩みごと①お友だちとの関係
「お友だちと一緒にあそばない」

  • 3歳位の子どもは1人あそびが大好きである。
  • 毎日楽しそうに保育園に通っているなら大丈夫。

悩みごと②生活習慣の中で苦手なこと
「おむつがはずれない、おしっこを漏らすことが多い」

  • オムツよりパンツでの生活の方が良いと感じられるようにする。
  • おしっこを失敗しても怒らず、上手に出来たら褒めて自信をつける。
  • 子どもの性格や特徴に合わせて声をかける。

悩みごと③性格(個性)
「話始めると止まらないのに、こちらの話を良く聞いていない」

  • 子どもの話には相づちだけではなく、同じ言葉や質問で返してみる。
  • 1日1回は、子どもと向き合って会話をする時間を持つ。

3歳になると、本格的に集団生活の学習が始まります。それまでにお家の人と1対1の関わりが十分に出来ていた子どもは、その経験を心の拠り所として、外の世界に勇気を出して飛び出していくことが出来ます。

だからといって、急に親の手を離れていくというわけではありません。不安になったり疲れた時にはお家の人に甘えたいのです。その気持ちを受け止めてあげることが子どもの自立には欠かせませんので、お家ではたくさん子どもと触れ合ってあげて下さいね。

しかし、2歳から3歳になるということは子どもにとって自分でできることが増えて、何だかお兄さん、お姉さんになったような気分になるのです。そんなこどもの心の変化を共に喜びながら、保育園生活を支えてあげられると良いのではないでしょうか。

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