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3歳児クラスに入る時に準備しておくべき5つのこととは?【その2~トイレで排尿・排便を出来るようになるには?】

3歳児クラスに入る時に準備しておくべき5つのこととは?【その2~トイレで排尿・排便を出来るようになるには?】

前回の3歳児クラスに入る時に準備しておくべき5つのこととは?【その1~挨拶が出来るようになるには?】では、①あいさつができるについてお伝えしてきました。引き続きまして、「3歳児クラスに入る時に準備しておくべき5つのこととは?」(その2)では、②トイレで排尿・排便をするについてお伝えしたいと思います。

トイレで排尿・排便をする

日中、おむつを外して生活できるようになるまでの成長の早さには個人差があります。ですので、ここではだいたいの子どもがおむつが外れる時期を目安としてお話します。
そして最近は紙おむつの性能が良くなってきているのも理由の一つなのか、全体的に排尿・排便の自立が遅くなってきているようにも思いますので、その点も考慮しながら話を進めていきたいと思います。

保育園でトイレに行くように促す年齢は?

保育園では、それぞれの子どもの月齢や成長の様子などをお家の方とお話しながら、だいたい1歳半~2歳頃になるとトイレに促すようになるかと思います。成長の目安としては、「おむつがおしっこで濡れていることを教えられるようになる頃」ではないかと思います。

そして、子どもの排尿間隔がだいたい把握できたら、おしっこが出そうな時間を大人が見計らってトイレに連れて行ってみます。ここでもトイレでおしっこが出るようになるまでに個人差がありますが、時間がかかってもそのうちトイレでおしっこが出るようになるので焦らず進めていくことが大切です。

さらに成長とともに、だんだんと自分でおしっこが出る前に大人に報告出来るようになっていきます。排便についても排尿の時とだいたいの流れは同じだと思います。
ここで今までの流れを簡単に説明しますと、大人がタイミングを計って子どもをトイレに連れて行き、「トイレで排尿・排便をする」という行動を先に身につけさせます。

その後、子どもの体の機能の成長が進み、子どもが自分で尿意・便意を感じることが出来るようになることで、排尿・排便の自立が進むといった具合になります。

ですので、3歳児から保育園に入園するための準備としては、この「自分で尿意・便意を感じ、保育士に伝えてトイレで排便・排尿出来る」ということが目標になるでしょう。

トイレで排尿・排便をするのに子供がつまずきやすい点

しかしながら、この「尿意・便意の自立」の過程のどこかでつまずいてしまい、3歳児で保育園に入園するまでに間に合わないという子どももいます。そこで、具体的に子どもがつまずきやすい点と、改善策について考えていきます。

「排尿間隔が短い」「排尿間隔がまちまちでトイレに誘うタイミングが難しい」

つまずきやすい点①は、「排尿間隔が短い」「排尿間隔がまちまちでトイレに誘うタイミングが難しい」ということです。おむつからパンツに移行する際、最低でも1時間半は排尿間隔が空くことが目安となります。しかし、3歳近くになってもなかなか間隔が空かずすぐにおしっこが出てしまう・間隔が定まらないという子どもの場合はなかなかパンツに移行しづらいでしょう。

そこで改善策として、もしも排尿間隔が短い・まちまちでも子どもが「おしっこが出そう」ということがわかり、大人に教えることが出来れば思い切ってパンツにしてしまっても良いと思います。

その分トイレに連れて行くことが多かったり、時々間に合わなくて失敗することもあるかもしれませんが、そういった経験を通して子ども自身が「おしっこが出るからトイレに行かなくちゃ!」ということを気を付けるようになっていきますし、だんだんと大人が連れ添わなくても一人でトイレに行けるようになるでしょう。

「尿意・便意を感じない」「おしっこ・うんちが出そう」

次につまずきやすい点②「尿意・便意を感じない」「おしっこ・うんちが出そう」と言えない子どもの場合。この場合も解決策として、あえてパンツで過ごす時間を設けることを提案します。ただ、「おしっこ・うんちが出そう」と自分でわかる子どもに比べると、パンツで過ごす時間は短いほうが子どもも大人も精神的にストレスがかかり過ぎず良いと思いますので時間を決めて行うことをおすすめします。

この場合はあえておしっこを失敗する経験をさせて、「パンツが濡れると気持ち悪い」という感覚を持たせることが第一の目的となります。とりあえずはパンツにおしっこが出てしまったら、「おしっこ出ちゃったね。今度は出る前に行けるといいね。」と優しく声をかけてあげましょう。

この時の大人の働きかけとして大切なのは、最終的には自分でおしっこが出るという感覚を身につけさせることではありますが、体の機能が追いついていないという点を考慮してあげると、まずは「パンツの中でおしっこをするのではなくてトイレでおしっこをすること」を身につけさせるという意識を持つことです。

ですので、今までと変わらず子どものおしっこの出そうな時間になったら大人の方から「おしっこ大丈夫?」「一緒にトイレに行こうか」などと声をかけてトイレに行く習慣を身につけさせましょう。

トイレに行くのを嫌がる

つまずきやすい点の最後は③トイレに行くのを嫌がるです。この場合、無理におむつからパンツにしてもトイレを嫌がって行けないので確実にパンツが汚れてしまいますよね。しかも、自分で「おしっこ・うんちが出そう」ということがわかっているけれど、トイレでしたくないからパンツの中でしてしまうという場合もあるでしょう。

その場合の解決策として、すぐにパンツをはかせずに「排尿・排便の自立」に向けてアプローチする方法を提案したいと思います。そこでまず確認したいのは、子どもが「おむつにおしっこが出た」さらには「おしっこが出そう」ということをわかっているかどうか」ということです。

この感覚がわかっていない状態でトイレに行くのを嫌がっているのか、それともわかっているけどトイレに行くのが嫌なのか、ここの違いによってまたアプローチ方法も変わってくると思います。

それではまず、「おしっこ・うんちが出るという感覚がわかっていない場合」のアプローチ方法からお話します。この場合のトイレを嫌がる理由として考えられるのは、「トイレに慣れていないので怖い」「遊びに夢中でトイレに行くのが面倒くさい」ということが多いのではないかと思います。

「トイレに慣れていないので怖い」ことが理由であると考えられる場合には、絵本などを使ってトイレが何をする所かを知らせていったり、お家のひとと一緒にトイレに入り、お話しながら一部始終トイレで用を足すことを実際に見せていくことなどを繰り返し行うのが良いでしょう。

もしも家族や親せき、仲良しのご近所さんなどに同年代のお友だちがいて大丈夫であれば、上手にトイレでおしっこが出来る子どもに様子を見せてもらうのも良いでしょう。絵本を見たり、実際の様子を見せてもらうと、「みんなしているから大丈夫!」という安心感を子どもが持てるようになり、慣れないトイレへの恐怖心も和らいでいくのではないかと思います。

「遊びに夢中でトイレに行くのが面倒くさい」という場合。大人はまず、子どもの中でどれくらい今しているあそびが盛り上がっているのか見定める必要があります。きっとものすごく楽しんでいる最中にトイレに誘っても子どもは応じません。

遊んでいる様子をしばらく観察し、ひと段落終えたな~と思ったらトイレに誘いましょう。そして、「トイレに行ったらまた遊ぼうね」とあそびの続きがあることを伝え、連れて行きます。

この時、お友だちも一緒に遊んでいる場合はそのまま一緒に行くようにすると嫌がらずに行ける場合もあります。そしてもしあそんでいるおもちゃを離さないのであれば、トイレの前まで持っていくなどしても良いでしょう。そうすることで「終わったらまた遊べる」ということを子どもも確認出来ます。

では次に、「おしっこ・うんちが出るという感覚がわかっている場合」のアプローチ方法をお話します。この場合のトイレを嫌がる理由として考えられるのは、「トイレの雰囲気が怖いまたは嫌い」「トイレでするよりオムツやパンツの中でするほうが楽」ということが多いのではないかと思います。

「トイレの雰囲気が怖いまたは嫌い」という場合には、トイレの中を明るく清潔にしたり、子どもの好きなものを置いておくようにしてあげましょう。そして、「トイレでするよりオムツやパンツの中でする方が楽」という場合と同様に、トイレでおしっこやうんちが出来たら何か簡単なごほうびをあげるという方法でも構わないと思います。

トイレでおしっこやうんちをすることは当たり前に身につけて欲しいことですが、今のところ子どもにとって嫌で嫌で仕方のないことを我慢して出来たのであれば、嫌なことをやり遂げた!という意味でそれが習慣づくまではごほうびをあげても良いとわたしは思います。

しかし、あくまでも「簡単な」ごほうびにしておかないと子どもがクセになってしまいますのでそこは注意しましょう。「簡単な」ごほうびの例としてはごほうびシールを台紙に貼る、高い高いをする、おやつを選べるなどその子が喜びそうなものを提案してあげてはいかがでしょうか。

そしてある程度習慣づいてきて、嫌がらずに行けるようになったら「もう立派なお兄さん・お姉さんになったから、ごほうびなしでも大丈夫だよね」と言い聞かせ、みんなが当たり前にしていることであることを伝えてごほうびをなくしましょう。

最後の③トイレに行くのを嫌がるの場合は、子どもがトイレに嫌がらずに行けるようになったら様子を見ながら徐々にパンツをはいて過ごす時間を長くしていき、最終的にオムツからパンツへと完全に移行していけると良いと思います。

ここまで、3歳児から保育園に入園するための準備として、「自分で尿意・便意を感じ、保育士に伝えてトイレで排便・排尿出来る」ということが目標になるということやそこまでの過程・過程の中でのつまづきやその解決策について詳しくお話してきました。

もしもすでに子どもが「自分で尿意・便意を感じ、保育士(お家であれば大人)に伝えてトイレで排便・排尿出来る」ようであればもう一つ、準備しておいていただけると助かることがあります。

それは、「洋式トイレだけではなく、和式トイレでもおしっこやうんちが出来る」ということや、男の子であれば「男の子用のトイレで立っておしっこが出来る」という様な色々な種類のトイレを経験しておいて欲しいということです。

保育園のトイレもそうですが、お散歩や遠足に行ったときの公園のトイレやバスに乗っておでかけをした際の施設のトイレなどでは洋式トイレ以外のトイレを使用する場合も想定されます。

ですのでなるべくどの子も色々なトイレでおしっこやうんちが出来るように練習をしておいてもらえると助かります。ちなみに小学校に行っても和式トイレで用を足すことが出来ずに困る子どもが多いという話も聞きますので、なるべく早くから準備しておくのが良いと思います。

まとめ

それではまとめとして、「3歳児クラスに入る時に準備しておくべき5つのこととは?」(その2)の②トイレで排尿・排便をするについてのチェックポイントをお話したいと思います。

■トイレで排尿・排便をする

  • 準備としては、「自分で尿意・便意を感じ、保育士に伝えてトイレで排便・排尿出来る」ということが目標になる。
  • つまずきやすい点①の場合、「おしっこが出そう」ということがわかり、大人に教えることが出来れば思い切ってパンツにしてしまっても良い。
  • つまずきやすい点②の場合、時間を決めてあえてパンツで過ごし、おしっこを失敗する経験をさせて、「パンツが濡れると気持ち悪い」という感覚を持たせる。
  • つまずきやすい点③の「おしっこ・うんちが出るという感覚がわかっていない場合」は「トイレに慣れていないので怖い」「遊びに夢中でトイレに行くのが面倒くさい」ということが多い。
  • 躓きやすい点③の「おしっこ・うんちが出るという感覚がわかっている場合」は「トイレの雰囲気が怖いまたは嫌い」「トイレでするよりオムツやパンツの中でするほうが楽」ということが多い。
  • お家のトイレで排尿・排便の自立が出来たら、お家以外の色々な種類のトイレを経験しておくと良い。

「3歳児クラスに入る時に準備しておくべき5つのこととは?」(その2)、②トイレで排尿・排便をするについてお伝えしました。実際、入園しても日中オムツが完全に外れて過ごすことが難しい子どもがだんだん増えてきています。

子どもとのこんくらべや駆け引きが必要になってきますが、焦らず諦めず、色々な方法を試しながら進めていくことが大切です。今回の記事がそんなお家の人の助けに少しでもなれたら良いなと思います。

続きまして次回は「3歳児クラスに入る時に準備しておくべき5つのこととは?」(その3)③お弁当の準備をしたり、はしを使って食べるについてをお伝えします。ぜひ読んで参考にして頂けたら嬉しいです。

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